小児科クリニックでのコロナの現状って?

ある日の小児科クリニック

こんにちは!

街の小さな小児科クリニックで働く私が

日々の出来事を気ままに綴るシリーズの始まりです!

「ある日の小児科クリニック」と題しまして、

シリーズで不定期にアップしていきたいと思います!

今日は、5月8日に感染症法上の5類に引き下げが決まった

新型コロナウィルス感染症(以下コロナと略します)について

日々感じていることなどを書いていきたいと思います。

ぜひ最後までお付き合いください!

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発熱があって街の小児科を受診するとどんな検査するの?

コロナ渦となり3年目の冬ですね。

もちろん、私の働くこどもクリニックでも

人数の増減はあるものの、

新型コロナウィルス感染症の子どもたちがやってきます。

現在、インフルエンザも流行っているので、

発熱している子はほぼ全員、

コロナ・インフルエンザ、両方が検査できるキットを使用して

検査しています。(あくまで私の働くクリニックの場合です!)

もしも、通っている保育園・幼稚園・小中学校などで

流行っている感染症があれば、それも考慮して検査しますが。

大塚製薬 

この写真ではすべてのところにラインが出ていますが、

さすがに全部感染して来る子はほぼいません(笑)

まず左から、CはコントロールのC、

SがSARS、コロナですね。

BがインフルエンザのB型、

AがインフルエンザのA型、

の感染がわかります。

最近では、SとAにラインが出て、

コロナとインフルエンザA型に感染した子はたまに見ます。

検査方法は綿棒を鼻に突っ込みぐりぐり、

粘膜を擦り取って検査します。

検査時間10分と記載がありますが、

右側の窓に3滴落とし、試薬が徐々に左側へ染みていきます。

早いときには、染みていく途中でもう反応が出ます!

擦り取れたウィルスの量で反応の色の薄い濃いが決まるので、

薄ければ軽症、濃ければ重症というわけではありません!

新型コロナに感染したらどんな症状が出る?

一言にコロナといっても、

出る症状は人それぞれ。

咳、鼻水、咽頭痛、頭痛などの典型的な症状から発熱する子もいれば、

腹痛・下痢・嘔吐などの消化器症状から始まる子もいます。

感染性胃腸炎を疑って対処していたら、

念のため実施したコロナの検査で陽性だった!

なんてことも。。。

コロナについて感じていること

子どもさんが発熱して受診、コロナ感染がわかって

大ショックで涙する親御さん、未だにいらっしゃいます。

コロナ渦となりもう3年が経ち、

もう1回、あるいは2回罹ったという方も珍しくないですよね。

なのに、「噓でしょ、、」と呆然となる方も。

また、慌てふためき質問攻めしていくる親御さんも。

まだまだ未だに「コロナ怖い病」(私たちが名付けました)の方たちがいますが、

すでに単なる風邪レベルになっていると思います。

現に、小さい子では2か月の赤ちゃんから中高生まで

幅広い年齢の子たちが毎日コロナ感染で受診していますが、

この約2年間で、私の働くクリニックから重症化して入院した子は

1人もいません。

ですが、RSウィルス感染からの入院や高熱によるけいれんでの搬送は多数あります。

新型コロナウィルスがニュースで大々的に放送され、

視聴者の恐怖心を煽った結果だと思いますが、

コロナに限らず、重症化する風邪はたくさんあります。

現在、3年ぶりに流行しているインフルエンザもその1つ。

インフルエンザ脳症で後遺症を残す子は少なくないですよ。

インフルエンザ脳症とは…インフルエンザ脳症は、発熱後1日以内に
けいれんと意識障害が出現しおくれて全身の臓器障害が現れ、
続いてショック・心肺停止となり死亡します。
主に5歳以下の乳幼児に起こります。
30%が死亡、25%が後遺症を残すとされ、
後遺症なく回復するのは4割程度ということになります。

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まとめ

今日は、コロナについて最近感じていることを

徒然なままに書いてみました。

どこの小児科のクリニックでも

同じように検査したり、発熱患児を受け入れてるとは

限らないので、

かかりつけのクリニックの対応は事前に電話やHPで確認してから

受診してくださいね。

今冬では、3年ぶりにインフルエンザが流行中!

すでに、私の働くクリニックではコロナよりも

断然インフルエンザに感染している子が多いです。

5類への移行が決まったコロナ、このまま収束してくれたらいいですね。

そして、1日でもはやく

子どもたちが以前のような園生活・学校生活が送れるようになってほしいと思います。

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