2004年に「ガイアの夜明け」に初出演、2018年のカンブリア宮殿に取り上げられ、
今年2024年2月2日、「ガイアの夜明け」にも出演する『タクシー王子』こと、川鍋一郎氏について、
イケメンなルックス、華麗な経歴など気になることがたくさんあったのでまとめました!
ぜひ最後までお読みくださいね!
『タクシー王子』川鍋一郎のwiki風プロフィール
『タクシー王子』海外では”Taxi Prince”と呼ばれています!
本名:川鍋一郎(かわなべ いちろう)
生年月日:1970年10月3日(51歳 2024年1月現在)
出身の東京都・麻布の自宅は高級住宅地にそびえる豪邸だったそうですよ。
幼稚舎から大学まで慶応義塾という生粋の慶応ボーイ。
慶應義塾大学経済学部を卒業後はノースウェスタン大学経営大学院でMBAを取得し、
大手コンサルタント企業のマッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンに入社。
川鍋氏の祖父、秋蔵氏は1928年に今やハイヤー・タクシー業界で最大手の一角となった老舗企業の日本交通株式会社の操業し、
「タクシー王」の異名を持つ男です。
川鍋さんもそんな日本交通を継ぐべく30歳の2000年に日本交通に入社し、『タクシー王子』と呼ばれるようになりました。
ですが、華々しい経歴もそこまで。
2000年入社当時、日本交通はグループ全体で約1900億円の負債を抱えていたためです。
日本交通はこのままでは倒産するか、外資系企業に売却するしか方法はないかという危機的状況に陥りました。
これが川鍋さんの「暗黒の5年」の始まりでした。
「暗黒の5年」の最中でも川鍋さんはただ耐えてコスト削減をするだけでなく、今後の日本交通の行く末を確実に見据え、手を打っていました。
その中でも後に日本交通にとって大きな影響を与えた3点は次の通りです。
① グループの子会社でIT分野を受け持っていた「日交データサービス」だけはリストラの対象から外し続けるだけでなく、デジタルGPS無線システムを導入するという投資まで2005年に実施したこと。
②「日本交通専用乗り場」を2001年から都内の要所に開設し始めたこと。
③ドライブレコーダーを全タクシーに2004年から装着したこと(2013年には自社でハードウェア開発)。
大規模なコスト削減の成果もあり、
投資などを実施しつつも自主再建への見込みが立ち始めた2005年8月、
川鍋さんは株主総会で日本交通の3代目社長に正式に就任しました。
2017年の東名高速道路での煽り運転による死亡事故から、ドライブレコーダーが煽り運転の証拠として有用なことが証明され、ドライブレコーダーは今やほぼ標準装備になりましたね。
その開発にいち早く着手し、豊富なノウハウをもとに自社で展開を可能にした手腕はさすがとしか言いようがないですね。
その後は「リハビリの5年」を経て
①ソフトウェア、②オペレーション、③ハードという3種類の強みを獲得しました。
現在では、日本No1タクシーアプリ「GO」運営のGO株式会社の会長、
日本No1タクシー会社・日本交通の3代目、
全国ハイヤー・タクシー連合会の会長、
の「三足のワラジ」をはいています。
自身が実際のタクシーの運転手として働いた時の経験を記した著書、
『タクシー王子、東京を往く。』(文藝春秋)がある。
『タクシー王子』の家族
さて次は、タクシー王子の華麗な一族についてみていきます!
『タクシー王子』の嫁は元総理の孫!
2009年10月、川鍋一郎さんは
元内閣総理大臣の中曽根康弘氏の孫である
文子さんと結婚しました。
日本交通株式会社の社長であった川鍋氏ですが、
もしかするとタクシー業界の将来を見据え、
政界へのパイプが欲しかったという野心も結婚に影響したかもしれません。
元外相中曽根弘文氏は岳父、衆院議員中曽根康隆氏は義兄となります。
『タクシー王子』の子どもは?
川鍋一郎さんと妻文子さんの間には、
娘さんが1人いらっしゃいます。
赤ちゃんのときに元総理とともに撮った写真が
公開されていますね。
日本交通の7つのタクシー
日本交通では、
「常にお客様に選ばれる存在であること」を目標に置き、おもてなし力を鍛える充実な教育制度を行っています。
その成果として生まれたのが、👇の7種類のタクシーです。
外国人観光客向け「インターナショナルビジターズタクシー」
インバウンド戦略を背景に海外のお客様が増加中であり、外国人観光客に向けた新しいサービスが求められており、
実際に工芸品、所作など「日本ならでは」に触れる ことのできるオリジナルプランやお客様の要望に応じたカスタマイズプランなどを用意している。
観光客向けの『観光タクシー』
少人数で観光を楽しむお客様へ、観光ガイドを含めた 最上のおもてなしを提供している。
『ハイグレードタクシー』
業界No.1『ジャパン・ホスピタリティー 日本交通グループ』の ワンランク上のサービスを提供している。
年配者向け『サポートタクシー』
ドライバーはタクシーから降りて年配の方の荷物を車に積み、ドアに手を添え乗り込みのサポートするサービスを導入。
陣痛が始まった妊婦さん向け 『陣痛タクシー』
これは有名ですよね。
陣痛が起きて1人で病院に行かなくてはいけない場合に備えて、
あらかじめ登録をしておくと、陣痛が起きてから呼ぶと登録している病院へ向かってくれるだけでなく、
座席で破水してしまったときにもシートが濡れないよう対策がなされている妊婦さんにはとてもありがたいタクシーです。
子どもたちの安全・保護者の安心のための『キッズタクシー』
社員たちが、
「子育ての環境が変化する中で、 もっとタクシーにできることはないだろうか?」
と考えた結果生まれたキッズタクシー。
両親共働きの家庭が増え、子ども1人では塾や習い事に活かせるのが心配でやりたいと言われても躊躇する、
そんな親御さんを支援するのがキッズタクシー。
指定の場所へお迎えに行き、指定先まで送り届ける。
忙しい現代人にはとても喜ばれるサービスですよね。
『タクシー王子』とウーバー(Uber)
ウーバー(Uber)といえば、ウーバーイーツ(Uber Eats)を思い浮かべる人が多いかと思いますが、
日本でウーバーイーツが流行る前に海外ではUberといえば、タクシー配車アプリでした。
タクシー王子と言えば、何と言ってもアプリによる配車を可能にした一人者。
それは、「GOアプリ」の前身である「日交アプリ」です。
2005年にはデジタルGPS無線システムを導入するのために投資し、後のタクシーをスマートフォンから簡単に配車依頼できる「日本交通タクシー配車」(日交アプリ)を開発。
このアプリは同種のアプリの中では日本初のリリースでした。
その後、2020年「GOアプリ」をリリースします。あの竹野内豊さんのセリフが耳に残るあのCMです!
どうする?GOする!
タクシー王子は過去10年、170億ドル(約2兆4000億円)規模の日本市場でウーバーが有利な立場を得られないようにするために裏で手をまわしてきました。
川鍋氏はまず、認可された日本のタクシーでしか配車アプリを使えないようにするキャンペーンを展開します。
その後、そのアプリを「GOアプリ」と呼ばれる独自のタクシー配車アプリに移行しました。
また、一部のタクシー会社はウーバーのパートナーにならないよう働き掛けたそうです。
その手腕の成果たるや、
現在「GOアプリ」は日本の旅行アプリのNO.1であり、リリース後3年弱で1800万ダウンロードを誇るタクシー配車アプリNO.1のシェアを獲得しています。
その評価も高く、☆4.7とかなりの高評価です。
(Uberも欲し4.7ですが)
他のタクシー配車アプリ(UberやDiDiタクシーなど)を群を抜いて日本でのシェアを獲得しています。
同じサービスを行うアプリでここまで差がつくのはやはり川鍋一郎氏の先見の明があったらこそですね。
『タクシー王子』とライドシェア
今年、2024年4月から開始される日本版ライドシェアのサービス。
ライドシェアといえば、Uberの主力事業で海外では広く利用されています。
ですが、これまでUberは日本ではライドシェアに参入できていませんでした。
それは、日本の法律で認められていなかったことや、ライドシェア自体が日本の慣習や実情に合わないと考えていたからです。
日本では日本のタクシー会社、日本人のドライバーによるサービスこそが乗客のすばらしい乗車体験を作れると考えているからだそう。
それが急転直下、
昨今のタクシー供給不足の問題を背景に新たな移動サービスの道が開かれた格好になりました。
タクシー業界の反発は依然として強いとされており、その中にタクシー王子が含まれていることは言うまでもありません。
2024年4月の日本版ライドシェア解禁をきっかけに、Uber Japan は、複数の提携タクシー会社とともに、Uberアプリを使ったライドシェア導入支援を開始し、全国に展開していく予定です。
サービスが開始されたらどうなるのか、新たな問題点や激しい生き残り競争など、利用者が便利に安全に移動できる手段となればよいですね!
『タクシー王子』の2024年の目標は?!
運送業の2024年問題が度々取り上げられていますが、
タクシー業にも2024年問題がふりかかります。
タクシードライバーがすでにピーク時の4割も減っている状況に追い打ちをかけるように、タクシー運転手の労働時間の規制がかかり始める2024年問題。
すでに終電後の都市部のタクシー乗り場では長い長い行列を寒い中凍えながらまつお客さんが多数いるのに、さらにタクシー運転手不足が深刻化を懸念されています。
それを打開するため、タクシー王子が今年2024年の目標として掲げたのが、
タクシー不足を半年で解消します!
でした。
その切り札が、『青いタクシー』です。
ニュータイプの乗務員を生み出そうとしています。
新しく乗務員として働くのはパートタイム労働者。無理なく自分のペースで勤務できるため人気なのだそうです。
プロのトライアスロン選手から大学院生まで、その背景は多岐にわたります。
一般的なパートタイマーと同様、週3回から、1日5時間からのシフトでみなさん無理なく働いているそうです。
すべて「GOアプリ」で管理された乗務で、アプリを通じて配車し、行先もすでに指示されているのでナビに従って走るのみとなっており、負担は少ないのが特徴のようです。
まとめ
・川鍋一郎氏は日本交通株式会社の3代目であり、GO株式会社の会長、全国ハイヤー・タクシー連合会の会長、の「三足のワラジ」
・川鍋一郎氏は幼稚舎から慶應義塾に学び、慶應義塾大学卒業後はノースウェスタン大学経営大学院でMBAを取得し、大手コンサルタント企業のマッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンに入社した
・2000年に祖父の会社である日本交通株式会社に入社し、1900億円の負債の立て直しを実現した
・日本交通のタクシーには「インターナショナルビジターズタクシー」
「観光タクシー」
「サポートタクシー」
「キッズタクシー」
「陣痛タクシー」
「ハイグレードタクシー」
を運営している
・川鍋一郎氏はウーバー(Uber)が日本へ参入できないよう自身が作成したタクシー配車アプリに日本のタクシーを囲い込みを行った
・川鍋一郎氏はライドシェアにも業界を守るため反対してきたが、2024年4月から日本版ライドシェアが解禁されることから、それに合わせた業態の展開をやっていこうとしている
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